初めての野宿です

拾った車は都井岬へ行くというので、私達もそこまで乗せてもらいました。
フェニックスやサボテン、そしてビロー。南国風情豊かな場所です。
ここからの日の出は、絶景ポイントとして有名らしいのです。

休憩場所で腰を下ろしたとたん、視線を感じて振り向くと、ギョロッとした目と私の目が合ったのです。
猿です。ビックリしました。
じろりと見つめる目、しかもデカイ。
あと、ヤギか馬の糞が、いたるところに転がっています。
最悪です。友達は、しっかりと糞をふんずけてしまっていたのです。
「くさい！。」ここを離れるまで、ずっとニオイを漂わせていることになりました。

次の車で、日南海岸へ到着です。
この夏の日差しの中、二日以上風呂に入っていなかった私達は、海水浴客のふりをして着ていた服と体中を洗いました。
１時間も浜辺にいると、服も頭も完全に乾きました。

しばらく歩くと、鬼の洗濯岩が現れてきました。
海は、ごく普通です。
しかし、この岩波は見ごたえ充分でした。

青島海岸に着きました。
小さな島にあるこの神社は、他の神社と趣が違い、まさしく神話の世界の場所といった感じです。

ヒッチハイクに慣れてきた私達は、駐車場で白ナンバーのなるべく遠い場所から来ている車を捜して乗せてもらうことができました。
福岡ナンバーです。４時間程で博多に着きました。夕食もレストランでご馳走になました。ありがたいです。

その後、乗せてくれる車を捜しますが見つかりません。

博多駅に到着。初めての野宿です。
建物の横に新聞を敷き、その上で寝袋に入って寝ました。
ワクワク感と、通りを歩く人たちの視線を感じる羞恥心の中での一夜となりました。